Version 0.2.0

できること

数字は公開の直前にコードを数え直した実測値です。 各分野の終わりに、その分野でできないことも置いています。 まとめて読む頁もあります。

01

素材とタイムライン

取り込みと記憶

動画・音声・画像をドラッグ&ドロップ。サムネイルと波形を作ります。 取り込んだ場所を覚えているので、翌日プロジェクトを開き直しても素材を繋ぎ直せます。

波形の読み込みが速い理由

波形の解析だけ 8kHz で復号します。1 時間・モノラルの素材で、 復号中のメモリが 659.2 MiB → 109.9 MiB(6.0 分の 1)、 波形が出るまでが 6,096ms → 470〜512ms になりました。 ※チャンネル数は減らせないので、ステレオはこの倍を見込んでください。

マルチトラック

映像/音声の複数トラック、移動・分割・トラック間移動、スナップ、ズーム、全体表示、 ネスト、マルチカム。映像クリップは上にコマの帯、下に音声波形の 2 段で出ます(0.2.0 から)。

精密編集

4 種のトリム(リップル/ロール/スリップ/スライド)、詰めて削除、隙間を詰める、 複数選択(Ctrl / Shift・範囲囲み)、映像と音声の連結、トラックのロック。

この分野でできないこと

代理ファイル(プロキシ)は作れますが、再生には使われません。 プレビューは常に元素材を読みます。タイムラインの印(マーカー)も画面に出ません。

02

映像・エフェクト・動き

44 種エフェクト(色補正・ぼかし・質感・演出)
49 件動きのプリセット
8 種トランジション
6 種キーフレームのイージング

重ねがけとキーフレーム

エフェクトは複数重ねられます。数値のパラメータにはキーフレームを打てます。 拡大率・位置 X/Y・回転・不透明度・音量に加えて、エフェクトの数値も動かせます。 タイムラインの帯で直接ドラッグできます。

再生速度と時間の付け替え

クリップ単位で 0.25×〜4×(映像・音声とも尺が自動で伸縮)。 タイムリマップで速度を途中から変えられます。

この分野で正直に言っておくこと

ブラウザ上の自動テストが「実際に絵が変わる」ことを確かめているのは基本 16 種だけです。 演出 18 種は「効果を切ったときに 1 バイトも変わらないこと」しか見ていません。 プロ 10 種には自動の検査がありません。

03

テロップ・字幕・フォント

テロップ

複数行・縦組み・ルビ・縁取り・背景帯・影・グラデーション。 プリセット 50 件、登場/持続/退場のアニメーション 51 種。 今の見た目に名前を付けて自分のテンプレートにできます。 話者を結び付けると、字幕を焼き込むときにその人の型が自動で当たります。

フォント

PC に入っている書体を実測で見つけます。候補の一覧は 1,305 件。 明朝・ゴシック・丸ゴ・デザイン・等幅・欧文・その他の 7 分類に自動で振り分けます。 ※まだ許可していないうちは呼びません(ブラウザの決まりで利用者の操作が要るため)。一度許可すると、次からは起動時に自動で取得します。

字幕

字幕トラック、SRT / VTT の読み書き、日本語の自動整形(折り返し・禁則・尺の割り直し)。

サムネイル

型紙 35 件(解説・ゲーム・Vlog・ビジネス・エンタメ・落ち着いた)。 文字の読みやすさを計算して警告します。

04

ミキサー

クリップ音量とフェード、トラックの音量・パン・ソロ・ミュート、 インサート(EQ・コンプ等)、バス、マスターリミッタ。 ラウドネス計測は ITU-R BS.1770-4 に沿っています。

音合わせ

複数カメラの頭合わせ(音の突き合わせ)に加えて、0.2.0 からは 機器ごとの時計のずれを測って再生速度で直せます。 実測で 30 分後に残るずれが 1.440 秒 → 0.009 秒。

無音カットと言い淀みカット

「声が出ていない時間」を切る無音カットに加えて、0.2.0 からは 「声は出ているが中身が無い」時間も探せます。辞書は 21 語。 勝手には切らず、確からしさの高い順に並べて 1 件ずつ選びます。

音の演出を測る

声にかぶる BGM が下がっているか(ダッキング)、BGM が平坦でないか、 効果音が長すぎないか。実測では、ダッキングを掛ける前は発話 6 区間すべてで下げ量 0.0dB、 掛けた後は 6 区間すべて 12.0dB になりました。

この分野でできないこと

時計のずれは 2 分未満の素材では測れません。 つなぎ直した素材に掛けると、0.3 秒の欠落を「ずれ」と誤って報告します。 マルチカムの同期パネルの「音声波形」は動きません(「グループを作る…」の方をお使いください)。

05

放送・納品

ここは「だいたい合っている」では通らない分野なので、規格の名前と版を出します。

できることよりどころ
フレームレート 8 種(23.976 / 24 / 25 / 29.97 / 30 / 50 / 59.94 / 60)ドロップフレームのタイムコードは ; で区別。タイムラインはコマの境に吸着します
信号レベルの検査(Rec.709 の違法値・RGB に戻せない色)BT.709 の行列で実測。EBU R103-2000 v1.1 の数値で判定
ラウドネスの納品規格ARIB TR-B32 / EBU R128 / ATSC A/85 / 配信
インターレースの検出取り込んだ瞬間に機を見て「縞」の印を付けます
EDL(CMX3600)/ FCPXML の読み書きドロップフレーム対応。存在しないタイムコードは読み飛ばして警告します
安全枠の重ね表示SMPTE RP 218(90% タイトル / 93% アクション)

この分野でできないこと

インターレースでの書き出しはできません(ブラウザがフィールドを扱えないため)。 検出と印付けまでです。解除も画面から使えません。 判定そのものも推定で、縞の服やブラインドは動きによる櫛と数学的に区別できません。

06

書き出しと、書き出したものの検証

書き出し

MP4(H.264 + AAC)/ WebM(VP9 + Opus)。プリセットは 52 件 (YouTube 8K から Discord 8MB、放送マスターまで)。 フレーム単位の高品質書き出しと、実時間記録の 2 方式。

書き出したものを読み直して照合します

出したファイルを読み直して、尺・解像度・フレーム数・音の有無・ タイムラインとの絵の一致を突き合わせ、結果を出します。 「書き出したつもり」で終わらせないためです。

細かいけれど当たると困ること

「ポッドキャスト(MP3)」は MP3 を MP4 の容れ物に入れた形で、.mp3 単体にはなりません。 1 ファイル HTML 書き出しは、動画が 360MiB を超えると理由を出して止まります。

07

AI 支援

どれも案を出すところまでで、当てるかどうかは人が決めます。 外れた瞬間に手作業より遅くなる自動化は、無いほうがましだからです。

お任せ編集

案を出して 1 件ずつ採用します。

無音カット・言い淀みカット

候補を出して選ばせます。

場面検出・話者検出

切れ目と話者の交代を探します。

見どころ抽出

他の解析結果を束ねて、根拠つきで提案します。

音量統一・色合わせ

基準に合わせて揃えます。

被写体切り抜き

囲むだけで抜きます。物体検出ではありません。

音声認識(文字起こし)

whisper.cpp。デスクトップ版のみ、モデルは別途。

編集の診断

13 種類の検査。0.2.0 で 6 → 13 に増えました。

テキストベース編集

文字起こしの行を消すと、その区間が映像ごと切れます。

この分野でできないこと

音声認識はブラウザ版では使えません。 被写体切り抜きは、前景と背景が似た色だと破綻します(輝度差 1 で一致度 0 まで落ちました)。 同梱モデルは「最も目立つ 1 つ」を出す設計なので、複数人は取りこぼします。

できないことも、同じだけ書いています。