Version 0.2.0

できないこと

機能の説明と同じ大きさで置いています。買う前・使う前に知りたい順に並べました。 ここに書いていない限界が見つかったら、それは私たちの落ち度です。

まず、いちばん大事なこと

まだ決まっていないことがあります

  • ライセンスが決まっていません

    現時点では「著作権をすべて留保する(All Rights Reserved)」です。 ただしこれは方針として選んだものではなく、まだ決めていない状態を安全側に倒しているだけです。 オープンソースではありません。再配布・改変を許すものでもありません。決まり次第ここに書きます。

  • 有料製品です。価格と購入の形はこれから出します

    アカウントの作成・ログイン・購入(サブスクリプションまたは買い切り)を用意しているところです。 決まり次第、ダウンロードのページに書きます。

  • 同梱している第三者の成果物は、ライセンス確認の途中です

    Electron / Chromium / onnxruntime-web は確認済みですが、 whisper.cpp 本体・ggml・OpenBLAS の版とライセンスが未確認です。 商用で配る前に必ず片付けます。

  • 配布物に署名していません

    実行すると Windows SmartScreen の警告が出ます。 更新の安全は「https で取れたこと」と「照合値が合うこと」だけに支えられています。 照合値はダウンロードのページに出していますので、ご自身で確かめられます。

作ってあるのに、届いていないもの

画面から触れないものが 4 つあります

中身は書いてあるのに、どの画面にも繋がっていないものです。 繋がっていない機能は、利用者から見れば存在しないのと同じなので、 「できること」には入れていません。0.2.0 で 3 つ繋ぎましたが、まだ残っています。

  • 代理ファイル(プロキシ)は、再生に使われません

    素材一覧から低解像度の代理を作れて、状態も見られます。 しかしプレビューは常に元素材を読みます。書き出しも元素材です。 「4K を並べても軽い」という効果は、今の版では出ません。

  • タイムラインの印(マーカー)は、画面に出ません

    データとしては 4 種類(章・指摘・やること・書き出し範囲)ありますが、 実際に作られるのは「章」だけで、しかも場面検出・ビート検出が自動で打つときに限られます。 手で打つ画面は無く、打った印はタイムラインに描かれません。 今の使い道は、対話型 HTML 書き出しの章立てだけです。

  • インターレースの解除は、画面から使えません

    縞の検出と印付けまでは届きますが、解除の処理はどこにも繋がっていません。 仮に繋いだとしても、解除は空間方向だけなので、縦の解像度か残像のどちらかを必ず失います。

  • マルチカムの同期パネルの「音声波形」は、選べますが合いません

    パネルは動きますが、内部で「手動」に落ちてずれが変わりません。 音合わせは「マルチカム → グループを作る…」の「音で自動的に合わせる」をお使いください。 こちらは別の経路で動きます。同じ仕事をする道が 2 つあり、片方だけが繋がっている状態です。

原理的に届かないところ

測れないものは、測れないと言います

  • 視聴維持率そのものは測れません

    公開後のデータが要ります。診断が言えるのは 「冒頭 3 秒の画素差が 0.25 で、止まっているとみなす下限 0.3 を下回っている」までの事実で、 「維持率が何 % になる」とは言いません。 「どれくらい動けば十分か」も言えません — 同じ動きを絵のきめだけ変えて測ると、 画素差は 0.000(単色)から 19.912(細かい質感)まで桁で変わるからです。

  • 時計のずれは、2 分未満の素材では測れません

    ずれは時間をかけて積もるものだからです。名乗れる下限の実測は 5 分 ±268ppm / 10 分 ±129ppm / 20 分 ±64ppm / 30 分 ±42ppm / 45 分 ±28ppm。 0.01%(100ppm)を確実に見つけられるのは 20 分以上からで、 5 分では 6 回試して 0 回、10 分でも 1 回しか「あり」と言えませんでした。 「ずれが無い」と「測れない」は必ず言い分けます。

    つなぎ直した素材には掛けないでください

    途中が欠けた素材は、時計のずれと見分けがつきません。実測(30 分・中央で欠落): 欠落 0.05 秒 → 「−54.6ppm のずれ」、0.10 秒 → 「−91.3ppm」、0.30 秒 → 「−225.5ppm」と 誤って申告します。断れるのは 1 秒級からです。

  • 言い淀みが何秒目にあるかは、推定です

    文字起こしは区間ごとの時刻しか持っておらず、語ごとの時刻はどこにもありません。 モーラ数の比で当て、波形があれば息継ぎの谷へ寄せますが、 波形は 0.05 秒に 1 点しかないので精度の上限は ±0.05 秒です。切る前に必ず目で確かめてください。

  • 相槌の「あー」「うーん」も拾います

    解説動画では正しくても、対談・リアクション動画で切ると相手への反応そのものが消えます。 語だけでは区別できないので、人が判断する前提にしています。 カタカナ表記(エート / アノー)、「ええええと」のような同じ仮名の連打、方言や個人の癖は拾いません。

  • インターレースの判定は推定で、外れます

    「走査線にぴったり揃った 1 画素周期の横縞」(ブラインド・縞の服・縮小した UI の絵)と 「動きによる櫛」は、画素の値としてまったく同じになり得ます。 1 枚の絵からは数学的に区別できません。

  • 被写体の切り抜きは、物体検出ではありません

    囲みの内と外で色の出方が違うから分けているだけで、「人だと分かって」抜いているのではありません。 実測(640×360 の合成画・近い灰色どうし)では、輝度差 3 までは一致度 0.998 以上でしたが、 輝度差 1 では一致度 0 まで落ちて破綻しました。 同梱しているモデルは「最も目立つ 1 つ」を出す設計なので、複数人は取りこぼします。

環境の話

動かない場所・重くなる場所

  • Windows の 64bit だけです

    macOS 版・Linux 版はありません(ビルド設定にターゲットがありません)。

  • インターレースでの書き出しはできません

    ブラウザがフィールドを扱えないためです。

  • 音声認識はデスクトップ版だけ、しかも下ごしらえが 2 つ要ります

    認識モデル(いちばん小さい tiny で 74MB、推奨の medium で 1.43GB)を初回に入れる必要があります。 さらに Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージ(x64)が要ります。 どちらも無い場合、音声認識のボタンだけが押せなくなります。他の編集機能は巻き添えになりません。

  • ブラウザ版はリンクを開くだけでは始まりません

    手元で node server.js を走らせて、自分のブラウザで開く形です。 index.html をダブルクリックしても動きません(ES モジュールのため)。

  • 動作を確かめたブラウザは Chrome だけです

    記録が残っているのは Chrome 148 / Windows 10 のみ。 Firefox・Safari では測っていません。「Chrome / Edge を推奨」と書いていますが、 Edge でも測ってはいません。

  • ページを再読み込みすると、素材が一度オフラインになります

    素材の実体をこの PC に置いたまま扱う設計の裏返しです。 取り込んだ場所は覚えているので開き直せば自動で繋ぎ直しますが、 ブラウザ版では権限の確認が要ることがあり、そのときは 「クリップ → オフラインの素材を繋ぎ直す…」から一度だけ許可してください。

  • アンインストールしてもデータは消えません

    %APPDATA%\TSUGIME に設定・自動保存の履歴・素材の許可簿・ 入れた認識モデル(medium なら 1.43GB)・落とした更新用 exe が残ります。 完全に消したい場合は、このフォルダを手で削除してください。

細かいけれど、当たると困ること

書き出しまわり

「ポッドキャスト(MP3)」は .mp3 になりません

MP3 音声を MP4 の容れ物に入れた形で出ます。配信サービスへ上げる前に、音声だけ取り出す工程が要ります。

1 ファイル HTML は 360MiB を超えると作れません

動画を base64 で埋め込むので元の 4/3 倍に膨らみます。上限を超えると、壊れた出力を黙って作らずに理由を出して止まります(32MB で警告)。

実時間記録は、尺と同じだけ時間がかかります

WebCodecs が使えない環境ではこちらになります。書き出し中はタブを表示したままにしてください。

更新先が変わっても、利用者側では直せません

設定画面に更新の項目がありません。配り先が落ちたり移転したりしたら、新しい exe を手で取りに来ていただく形になります。

ここまで読んで、まだ興味があれば。